私は千葉県で結婚相談所を営んでおり、会員様にアドバイスしている内容を記事しています。今回のテーマは婚活の進め方。お一人で婚活されている方の大半は婚活期間が一年以上掛かってしまいます。そして長期化する原因の一つにモチベーションがあります。モチベーションが低下した状態で婚活されていても、表情が重く、会話もポジティブな話題が少なくなる為、お相手から魅力的に映りにくくなってしまいます。そうしてドンドン婚活沼にハマり長期化していくわけです。
結婚相談所ではこうした長期化防止対策として、入会時に活動計画書を作成して頂いております。みなさまも婚活を始める際は活動計画を立てて、計画的に進める事をオススメします。
1.婚活の計画を立てる
まずは活動計画の立て方についてですが、理想の婚活をイメージしてもらいます。今回は『開始から一年後に婚約』と一年で終わらせる事を目標にしてみます。ゴールが定まりましたらゴールまでの工程と各工程の必要日数を加えれば完成です。婚活を3工程に分けると①出会い、②デート、③交際になります。理想的な婚活だと③の交際期間に時間を費やしたいので、交際期間は6か月。残りの出会いとデート期間は6か月にしてみます。
大雑把なスケジュールはこんな感じになりますが、恐らく1年間で婚約というのは最速の婚活になります。理由は簡単で、交際相手が一人を想定しているからです。婚活を始めて最初に付き合ったお相手とそのまま結婚出来れば何の問題もありませんが、実際はそんなにうまくいきません。ヒトは大人になればなるほど社交的になりますので、付き合ってみないとお相手の人間性が見えてこないと言う声は非常に多いです。そして交際に失敗するまたふりだしに戻るのが婚活の悩ましいところなのです。
2.デートの目的を理解する
実際に計画を立てるとおわかりになると思いますが、交際で失敗すると婚活が長期化します。これを回避するには交際する前にお相手との相性をしっかり確認する事です。つまり、交際する前のデートでは相性を確認する事を意識し、お相手の人間性をみれる様にする事です。その為には事前に準備が必要で、私の結婚相談所ではチェックシートを作成してもらっています。チェック項目はお相手に求める項目になりますが、優先順位も付けてもらっています。後者で説明する事になりますが、妥協できるポイントも事前に用意しておくとお相手の判断に困らなくなります。
デートの目的って?と聞かれたら私は2つあると思います。1つは距離を縮める事、もう1つは相性の確認。初デートではまず共通点を探して、二人の距離を縮めましょうと言うのが結婚相談所のマニュアルで、いきなり重たい話しはNGです。特に気を付けたいのは、過去の恋愛や誉め言葉です。意外と無意識に話してしまいがちですが、親しい間柄ではない状態だと抵抗を持たれる可能性がありますので、自分から話題にしない事をおすすめします。ただし、お相手の人間性や髪型、小物等に対し、優しいとか可愛いとか綺麗と言ったシンプルな形容詞でふれると会話のきっかけが作れると思います。初デートは次のデートの準備程度に思って臨まれると失敗が少なくなると思います。
そして重要なのが2回目デートです。初デートで得た情報を使い、より距離を縮めてください。ある程度会話が弾む様でしたら過去の恋愛について切り出しても全然OKです。恋愛トークは盛り上がりますからね。
初デートの時よりも関係が深まったと感じられたら、それは相性が良い証拠です。次のデートで更に深めるのも良いし、告白もご検討してみてください。逆に意識的に距離を縮め様と試みても縮まらなかった場合は、相性が良くないと判断して良いと思います。どうしてもこの人という場合以外は、別のお相手を探された方が賢明です。
3.カップリング=交際ではない
最後に婚活パーティーの進め方について解説していきます。まず婚活パーティーで知り合ったお相手と交際、結婚と発展する確率を知ってほしいと思います。結婚を考慮している年代だと10%以下とかなり低確率になります。よって婚活スケジュールを作成する際は婚活パーティーの日程を考慮する必要があります。少なくとも10回は盛り込んでおくと1度や2度の失敗でモチベーションが低下しないと思います。ただし、婚活パーティーは基本的に土日に開催されますので、シフト制で勤務されいる方は毎週参加する事は難しく、婚活が長期化する傾向にある事を予め認識された方がよろしいです。
また、結婚相談所のマニュアルではお見合いが成立してプレ交際を行うお相手が出来ても、同時並行でお見合いを行っております。理由は簡単でトントン拍子に真剣交際へ発展出来ないからです。プレ交際相手がダメと分かってから、お見合い相手を探し、お見合いの日程調整を行っているとどうしても数週間の空白が生じ、婚活が長期化してしまいます。
初めに半年間で交際相手探すという目標を設定しましたので、目標達成までの道のりをイメージしてみます。まず、婚活パーティーでカップルになったお相手と結婚を見据えた交際をする事になる確率を10%、そして婚活パーティーに参加して結婚を見据えたお相手とカップリングする確率を50%とした場合、およそ20回の参加で交際相手が出来る確率はおよそ65%です。もちろん個人差は生じますが、婚活パーティーを2回に一回カップリング出来る方なら、半年で結婚を見据えた交際相手を探す事は難しくありません。しかし、半年には25週しかありませんので、婚活期間中の休日はほとんど毎週婚活パーティーもしくはデートに費やす事になってしまいます。また、先に少し触れましたが月に一度しか土日休みが取れない方の場合だと、2年近く婚活しないと交際相手に巡り合うのが難しいと算出されてしまいます。
感覚的にお分かりになられたと思いますが、婚活中の休日に婚活の予定が無くなってしまうとその分婚期が遅れてしまいますので、同時並行で交際相手を探す事は婚活を成功させる一つのテクニックだと思って頂けると助かります。
4.結婚相手に求める条件は事前に決めておく
最後に結婚相手を決断するポイントについて解説していきます。まずは集計データから。結婚相手の判断基準の優先順位は、男性は見た目、女性は収入が第1位になります。両者とも婚活パーティーからの出会いであれば、すぐに知りえる情報ですので判断に時間が掛かりませんが、2位は男女とも価値観でした。価値観の判断にはある程度時間が必要なので、交際が始まったらお互いの価値観について真剣に話し合うと効率的かと思います。
日常の出会いと違って、婚活パーティー等の出会いではお相手の情報が割と簡単に入手出来てしまいます。その為判断基準が厳しくとお互いが距離が縮まる前に、NGと判断してしまいます。これが婚活パーティーから結婚へつながりにくい原因だと私は思います。よって結婚相手の判断基準は絶対譲れない条件と妥協できる条件と分けて設定し、婚活のデキ具合で柔軟に対応さける事を推奨します。
まとめ
①婚活は期日を決めないと成功が難しい
②デートでは距離を縮める事を最優先にする
③婚活パーティーでカップルになっても交際出来る確率は10%以下
④結婚相手に求める条件が厳しすぎると結婚出来なくなるので注意!!